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  • 勇 45章 204–207ページ
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勇気を持って神と共に歩む
勇 45章 204–207ページ

45 ペテロ

「私は罪深い男なのです」

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ペテロはよく働く漁師で,家族と一緒に漁業をしていました。大胆で勇気があり,頭に浮かんだことをすぐに口にし,思い立ったらすぐに行動する人でした。ある日,兄弟のアンデレが興奮した様子で,「私たちはメシアを見つけた」と言います。それを聞いたペテロは,程なくしてイエスの弟子になりました。

数カ月後,ペテロの住むカペルナウムにイエスがやって来ました。ペテロは一晩中漁をしたところでしたが,何も捕れていませんでした。イエスはペテロに,沖に乗り出してまた網を下ろしてみるようにと言います。普段は昼間に漁をすることはなかったので,ペテロは疑問に思い,「一晩中働いて何も捕れませんでした」と言いますが,それでもイエスの言う通りにします。すると2そうの舟がすぐに魚でいっぱいになり,沈みかけました。ペテロは圧倒されてイエスの前にひれ伏し,こう言いました。「私から離れてください,主よ。私は罪深い男なのです」。神の子が奇跡を行うのを目の当たりにして,自分はイエスと一緒にいるにはふさわしくないと思ったようです。でもイエスはこう言って安心させます。「恐れることはありません。今後,あなたは人を生きたまま捕るのです」。

舟の前の方に座っているイエスの足元に,ペテロがひざまずいている。仲間の漁師たちが網を引き上げるのに苦労していて,舟は魚でいっぱいになっている。

イエスはペテロの良いところに注目し,やがて12使徒の1人に選びました。ペテロはいろいろな場面で勇気を示しました。例えば,イエスの言ったことがよく理解できなかった時,ほかの弟子たちが質問するのをためらっていても,ペテロはよくイエスにもっと説明してほしいとお願いしました。イエスが水の上を歩いた時も,ペテロは勇気を出し,自分も水の上を歩けるようにしてほしいとイエスに頼みました。

ペテロは言うべきではないことを言って正されることがよくあった。それを受け入れて前を向くには勇気が必要だった。

ペテロの勇気は,良くないところを指摘されたときの反応にも表れています。そういうときに,謙遜になって自分を正直に見つめ,間違いや欠点を認めて正すには,勇気が必要です。ペテロはそのような勇気を何度も示しました。イエスが自分は死ぬことになると話した時,ペテロは「主よ,自分を大切にしてください」と言ってイエスを叱りましたが,それは間違ったことでした。イエスは,それは神の考え方ではなくサタンの考え方だと言って,ペテロを正しました。ペテロは謙遜にそれを受け入れました。

イエスは亡くなる前の晩に,謙遜であるとはどういうことかを使徒たちに教えたいと思い,使徒たちの足を洗い始めました。召し使いが行うようなことをしたのです。ペテロは思わず,「足を洗っていただくことなどできません」と言いました。その結果,イエスにきっぱりと正されます。するとペテロは逆の極端に走り,足だけでなく手も頭も洗ってほしいとイエスに言います。そのため,またイエスに正されてしまいました。その後イエスは,使徒たちが皆イエスを見捨てることになると話します。でもペテロは,ほかのみんながそうしても,自分は決してイエスを見捨てない,と豪語します。それに対してイエスは,その晩ペテロはイエスを知っていることを3度否定すると言います。

数時間後,イエスは捕らえられ,縛られて連れていかれました。ペテロは勇気を出し,離れて後を付いていきます。イエスが暴力を振るわれ,違法な裁判にかけられて屈辱的な扱いを受けている間,ペテロは大祭司の家の中庭にいました。すると,そこにいた人たちに,イエスの弟子だと気付かれてしまいます。予告されていた通り,ペテロは3度,イエスなど知らないと言ってしまいました。

その時,イエスが出てきて,ペテロを真っすぐに見ます。ペテロは自分がしたことの重大さに気付き,打ちのめされました。中庭から「外に出て激しく泣」きます。夜が明けて昼間になり,愛する主が残酷に処刑された時,ペテロは人生のどん底にいるように感じたことでしょう。でも自分の失敗に打ちのめされたままでいるのではなく,前を向くことにしました。それで,仲間の使徒たちと集まることにします。少しして使徒たちに,イエスが自分の前に現れたという驚くような報告をすることができました。復活したキリストがその時ペテロに何を言ったかは聖書に書かれていませんが,ペテロはきっと力づけられ,安心したことでしょう。

しばらくしてイエスは,ガリラヤ湖で使徒たちと会った時,ペテロにさらに優しい思いやりを示しました。以前に3度イエスを知らないと言ったペテロに,3度イエスを愛していると言う機会を与えたのです。それからペテロに「私の小さな羊を養いなさい」と言って,重要な務めを委ねました。49章で取り上げますが,ペテロはイエスに言われた通りにし,それまで以上に勇気を持って行動し続けました。

読んでみましょう

  • マタイ 14:23-29; 15:15; 16:21-23; 18:21; 19:27-29; 26:69-75

  • マルコ 14:27-31,53,54; 16:7

  • ルカ 5:1-11; 12:41; 22:61,62; 24:33,34

  • ヨハネ 1:40-42; 13:3-10,36-38; 21:15-17

考えてみましょう

どんなところにペテロの勇気が表れていますか。

もっと調べよう

  1. 1. ペテロは漁師としてどんな仕事をしましたか。(洞「狩猟と漁業」7-8節)A

    1世紀の漁師が漁網を直している。

    写真や挿絵A

  2. 2. イエスがシモンにケファ(ペテロ)という名前を付けたのはどうしてですか。(新世ス ヨハ 1:42の注釈「シモン」)

  3. 3. イエスがペテロとアンデレに言った,「人を集める漁師」にしてあげましょうという言葉には,どんな意味がありましたか。(マタ 4:18-20。塔研16.05 9ページ3-4節)B

    1世紀の漁師4人が必死になって,魚がいっぱい入った網を舟の上に引き上げている。

    写真や挿絵B

  4. 4. イエスは天に昇る少し前に,ペテロに「これら以上に私を愛していますか」と尋ねました。どういう意味でそう尋ねたと考えられますか。(新世ス ヨハ 21:15の注釈「これら以上に私を愛していますか」)

どんなことを学べるか

  • 自分の弱さと闘いながらエホバに仕え続ける点で,どのようにペテロに見習えますか。C

    若い兄弟が自分の弱さと闘っている。続く部分で3枚の写真が1枚ずつ表示される。 若い兄弟が悲しげな顔で鏡を見ながら,自分の弱さについて考えている。 若い兄弟が2人の兄弟の訪問を受けている。2人は聖書を使って若い兄弟を励ましている。 若い兄弟が集会中,ステージで聖書を朗読している。

    写真や挿絵C

  • エホバとイエスがペテロを寛大に許したことについてじっくり考えるとよいのはどうしてですか。

  • ペテロの勇気にどのように見習いたいと思いますか。

視野を広げてみよう

  • この章の内容からエホバについてどんなことを学べるだろう。

  • この章で考えたことはエホバの目的とどんなつながりがあるだろう。

  • ペテロがキリストと一緒に天で統治するよう選ばれたことをうれしく思えるのはどうしてだろう。

見てみよう

親はペテロの例を使って,エホバが憐れみ深い神であることをどのように子供に教えることができるでしょうか。

「エホバはゆるしてくれる」(9:40)

多くの人がイエスに従うのをやめても,ペテロは決してイエスから離れませんでした。

「試みに遭っても忠節だった人」(倣 188-195)

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