2026年7月13-19日
127番の歌 私はどんな人になるべきだろうか
聖書の原則を使って良心を鍛えていく
「人はそれぞれ,自分の荷を自分で負うのです」。ガラテア 6:5
ポイント
きちんと働く良心を持つために,聖書の原則はどう役立つでしょうか。
1-2. (ア)アダムとエバにはどんな能力が与えられましたか。(イ)そのことに感謝していれば,2人はどうしたはずですか。
動物は本能に従って生きています。機械はプログラムされた通りに動きます。でも人間は違います。自分で考えて物事を決める能力を神から与えられています。それは本当に素晴らしいことです。聖書によると,最初の人間アダムは神に似たものとして造られました。(創 1:26,27)アダムにも妻のエバにも,自分で考えて物事を決める能力がありました。
2 エホバはアダムとエバをたくさんのルールで縛ったりはしませんでした。2人に命令したのはとてもシンプルなことでした。地球を管理すること,子供を生んで家族を大きくしていくこと,神が決めた制限を守ることでした。(創 1:28; 2:16,17)もし2人がエホバを愛していて,エホバに喜ばれたいと思い,もらっているものに対して感謝していたなら,こういうシンプルな命令に従ったはずです。自分で考えて,従うことを選べたはずです。(格 23:15)
3. アダムとエバはエホバからもらった能力をどう使いましたか。
3 でも2人はそうはしませんでした。エホバに背く道を選びました。エホバを愛し,感謝するのではなく,自分たちのやりたいようにしました。(創 3:1-7)そのせいで現代の私たちも苦しんでいます。(ロマ 5:12)
4. (ア)ガラテア 6章5節からすると,クリスチャンにはどんな責任がありますか。(イ)エホバは正しい判断ができるようにどんなものを与えてくれましたか。
4 私たちは毎日いろんなことを決めないといけません。それはクリスチャン一人一人が負わなければいけない「荷」,つまり責任です。(ガラテア 6:5を読む。)簡単に決められることもあれば,複雑なこともあります。いつもエホバに喜んでもらえるような判断をするのはなかなか大変です。どうすれば正しく判断できるでしょうか。まず,エホバに助けてもらうことがどうしても必要だと意識することです。(格 16:3。エレ 10:23)完全な人イエスでさえ,そのことを忘れませんでした。(ヘブ 5:7)完全ではない私たちはなおさらエホバに助けてもらわないといけません。エホバは私たちに賢い選択をしてほしいと思って,あるものを与えてくれました。良心です。
良心とは何か
5. (ア)良心とは何ですか。(イ)良心はどんな働きをしますか。(ローマ 2:14,15)
5 良心とは私たちの内面にある善悪の感覚のことです。エホバが決めたルールを知らない人も,良心を持っています。(コリ二 4:2)良心は,自分の考えや行動について非難したり弁護したりして,それが良いか悪いかを教えてくれます。(ローマ 2:14,15を読む。)悪いと分かっていることをしようとすると警告します。(サム一 26:8-11)逆に,良いと分かっていることをするよう後押ししてくれることもあります。良心があるので,自分の判断がエホバに喜んでもらえる良いものかどうかが分かります。きちんと働く良心があって初めて,自分で考えて決める能力を正しく使うことができます。
6. 良心はどうなってしまうことがありますか。
6 でも厄介なことに,私たちは完璧ではないので,良心も完璧ではありません。生い立ちや文化や欲望のせいで,良心が正しく働かなくなってしまうことがあります。聖書にも,良心が「弱[く]」なるとか,「汚れ」るとか,「焼き印を押された皮膚のようにまひ」することがある,と書かれています。(コリ一 8:12。テト 1:15。テモ一 4:2)ちょうど狂ってしまった時計が使い物にはならないように,正しく機能しない良心も当てにはなりません。(ペテ一 3:16)では,どうすれば良心がきちんと働くようにできるでしょうか。
きちんと働くように良心を鍛えるには
7-8. (ア)良心を鍛えるのに何が役立ちますか。(イ)聖書の原則は,正しい方向に進む上で役立ちます。どういうことか例えで説明してください。(挿絵も参照。)
7 どうすればきちんと働くように良心を鍛えられるでしょうか。聖書を毎日読んで,エホバから見て何が正しくて何が間違っているのかを学ぶようにしましょう。そうやってエホバの考え方をつかめるように努力します。でも,前の記事で学んだ通り,聖書のルールは当てはまる場面が限定されます。それで,ルールの根底にある原則をいつも探しましょう。そうすれば,エホバの考え方や気持ちがもっとよく分かってきます。(イザ 55:9)
8 ある目的地に向かって歩いているところを想像してみてください。整備された道もなければ,標識もない荒地です。太陽や星の位置から大体の方角は分かります。でも,目印が書かれた地図があれば,正しい方向に進めますし,道を外れた時にも気付きやすくなります。聖書は具体的な方向を教えてくれる地図のようです。そして,聖書の原則は道の途中にある目印のようなものです。毎日の生活の中で目印をたどるかのようにして原則を意識するなら,正しい方向に進んでいくことができ,エホバに喜んでもらうという目的地にたどり着けます。
聖書の原則は道の途中にある目印のよう。自分が正しい方向に進んでいるかが分かる。(8節を参照)
9. ローマ 9章1節からすると,良心を鍛えるためにどんなものも役立ちますか。
9 良心を鍛えるには,聖なる力も欠かせません。(ローマ 9:1を読む。)聖なる力に助けてもらえば,エホバの考えがもっとよく分かるようになり,エホバの望むことをしたいという意欲と力が持てます。(フィリ 2:13)では,どうすればエホバの聖なる力に助けてもらえるでしょうか。
10. 聖なる力をもらうにはどうすればいいですか。(ルカ 11:10,13)
10 聖なる力を下さいと祈る。(ルカ 11:10,13を読む。)そんなふうに祈れば,エホバは喜んで聖なる力を与えてくれます。(ヨハ 3:34)エホバの考えに沿って行動する人に,エホバは惜しみなく聖なる力をくれます。(格 1:23。ヤコ 1:5)良心を鍛えるためにほかにもどんなことができるでしょうか。
11. (ア)私たちが人生で一番大切にしていることは何ですか。(イ)良心が鍛えられてきちんと働くことは大切です。どうしてそう言えますか。
11 何がエホバに喜ばれるかをいつも考える。(格 8:34,35)私たちが人生で一番大切にしているのは,エホバに喜んでもらうことです。どんな時もそのことを意識していれば,良心は鍛えられていきます。私たちは,どうすべきか聖書にはっきり書かれていないいろんな分野について,判断を下していかなければいけません。例えば,どんな仕事に就くか,どんな教育を受けるか,どんな人と友達になるか,気分転換に何をするかといったことです。良い判断をするには鍛えられた良心がどうしても必要です。そういう良心があれば,エホバの考え方や感じ方をくみ取って,それに沿った判断ができるからです。では,どうすればそうできるでしょうか。(コリ二 1:12)
12. 良心がずれていないか,どうやって確かめられますか。(エフェソス 5:10)
12 聖書を読んで深く考える。(詩 49:3)聖書を読みながら,エホバの考えが伝わってくる原則を探し出すようにしましょう。(エフェソス 5:10を読む。)聖書からエホバの考えがしっかりつかめると,自分の良心のずれに気付く場合もあります。そういう時,自分の考えをエホバの考えに合わせていけば,良心が鍛えられていきます。そして,難しい問題にぶつかった時も良い判断ができるようになっていきます。(格 2:4-9,11-13。ヘブ 5:14)
13. どんなことをするのは良くありませんか。どんな例がありますか。
13 決める時,正しい順番を守る。とにかくまず決めて,それからその決断に合うような原則を探すというのは良くありません。紀元前607年にエルサレムが滅びた後,ユダに残っていたイスラエル人がそうでした。彼らはエレミヤにこう言いました。「私たちが歩むべき道と行うべきことを,あなたの神エホバが教えてくださいますように」。(エレ 42:3-6)口ではそう言っていましたが,実はもうどうするかを決めていました。エホバからそうしてはいけないと言われた後も,その決定にしがみつき,そのせいで大変な目に遭いました。(エレ 42:19-22; 43:1,2,4)ここから大切なことを学べます。何かを決める前に,エホバの考えを調べ,それに沿って判断するということです。
14. 聖書の原則に沿った判断をするのが大切なのはどうしてですか。
14 聖書の原則に沿って判断する。(マタ 7:24-29。ヤコ 1:23-25)そうすれば,聖なる力の流れに合わせることができ,エホバから聖なる力をもらい続けることができます。(使徒 5:32)でも逆に,その流れに逆らって自分の好きなように決めてしまうと,聖なる力を「悲しませ」ることになります。(エフェ 4: 30。イザ 63:10。使徒 7:51)そうなると,エホバから聖なる力をもらえなくなってしまいます。(詩 51:11。テサ一 5:19)聖なる力をどうしても必要としている私たちにとって,本当に悲惨なことです。(エフェ 3:16)
どうやって聖書の原則を見つけるか
15-16. (ア)聖書の原則をどうやって見つけられますか。(イ)聖書レッスン生がたばこをやめるために,どんな原則が役立ちますか。
15 調査ツールを活用する。聖書の原則をどうすれば見つけられるでしょうか。例えば,レッスン生が,たばこがどうしていけないのか納得できていないとします。その人は「聖書にたばこが悪いなんて書かれていないじゃないか。どうして間違っていると言えるんだ」と考えています。そんな時,聖書の原則を見つけてそれに沿って考えられるよう助けてあげることが大切です。「エホバの証人のためのリサーチガイド」が役立ちます。「たばこと喫煙」という項目の,「神は喫煙をどう見ておられるか」という記事を紹介できます。(「ものみの塔」2014年6月1日号を参照。)その記事には,どんな聖句や原則が載っているでしょうか。
16 この記事では,5つの原則が取り上げられています。(1)命を危険にさらすようなものに支配されてはいけない。(ロマ 6:16)(2)体に悪いものを避ける。(コリ二 7:1)(3)エホバは私たちに自分の全てを尽くして仕えてほしいと願っている。(マタ 22:37)(4)ほかの人の健康に悪影響を与えるようなことはしない。(マタ 22:39。コリ一 10:24)(5)エホバは正しいことをするための力をくれる。(フィリ 4:13)聖書にはたばこについて何も書かれていませんが,こういう原則からエホバがたばこのことをどう思っているかが読み取れます。
17. 結婚式の準備をしているカップルは,どんなふうに役立つ原則を見つけられますか。
17 結婚式の準備を進めているクリスチャンのカップルが参考になる原則を見つけるのにも,「リサーチガイド」が役立ちます。「結婚式と披露宴」の項目には,いろんな資料がリストアップされていて,そこから次のような原則を見つけることができます。(1)エホバがたたえられるような式にする。(コリ一 10:31,32)(2)上品でその場にあった装いをする。(テモ一 2:9。ペテ一 3:3,4)(3)サタンの世界に広く見られる見せびらかす風潮を避ける。(ヨハ 17:14。ヤコ 1:27。ヨハ一 2:15,16)(4)きちんと計画しておく。(コリ一 14:40)(5)誰も飲み過ぎたり,羽目を外したりしないようにする。(ガラ 5:21)(6)全体をしっかり見守る人を立てる。(ヨハ 2:8,9)
18-19. (ア)どんなツールも活用できますか。(イ)何かの行事や祝い事に参加するか決めるとき,聖書のどんな原則が役立つと思いますか。(「原則を見つけられますか」という囲みを参照。)
18 「クリスチャンのための聖句ガイド」というツールもあります。この本にはいろんなトピックがあります。トピックごとに質問と関連する聖句が載っていて,その聖句から聖書の原則を見つけ出すことができます。例えば,特定の行事に参加していいかどうか迷う場合,「祝い事」というトピックの「クリスチャンがしない行事や祝い事」という副見出しを見ると,参考になる聖句を見つけられます。
19 例えば,その副見出しの中に「間違った教えが関わっている祝い事に参加するのが良くないのはどうして?」という質問があり,具体的な行事の例も挙げられています。(コリ一 10:21。コリ二 6:14-18。エフェ 5:10,11)また,「国家主義的な行事」の副見出しの下には,次のような行事に参加してもいいか判断するのに役立つ聖句が載っています。国家をたたえる行事,戦争に関連した出来事を記念する行事,誰かをたたえる行事です。良心を鍛えるための調査ツールをぜひフル活用したいものです。
きちんと働く良心を持つ
20. 良心が鍛えられていると,どんな判断ができますか。
20 自分で考えて物事を決める能力をエホバが与えてくれたことに私たちは感謝しています。でも,その力を正しく使うには,良心を鍛える必要があります。そういう良心があれば,エホバの願いに沿った,エホバに喜んでもらえる判断ができるからです。良心を鍛えるのに欠かせないのは,エホバの聖なる力です。それでこれからも,聖なる力を下さいと祈り,聖なる力の流れに合わせていくようにしましょう。聖書の原則も良心を鍛えるのに役立ちます。そんなふうにエホバがくれたものを活用していけば,聖書の素晴らしさをきっと実感できるはずです。(テモ二 3:16,17。ヘブ 4:12)
135番の歌 エホバの温かな呼び掛け 「わが子よ,賢く」ありなさい