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『恐れから気を失う』
カナダのトロント・スター紙の依頼で行なわれたギャラップ調査によれば,トロント在住の35歳以下の人々の3人に一人は自分の生きている間に核戦争が起きるものと信じており,調査を受けた人の74%が,自分はその戦争に生き残れないと考えています。27歳のある人は,核戦争の恐怖が社会に及ぼす心理学的影響について次のように述べました。「人々は不安に身がすくんでいる。それが実際に生じるのかどうか分からない恐ろしい不安感と,自分ではどうすることもできないのが分かっていることからくる偏執病<パラノイア>や恐怖感がある」。
同紙の記事の中で,ある婦人は次のように語りました。「最も大きく,最も悲劇的な影響は,非常に大勢の人々が自分たちには将来がないかのような生活を送っていることです。次の世代の人類が存在することをもはや当然とはみなせないという認識が時には無意識のうちに存在していて,これがせつな主義的な処世哲学や今日という日のために生きればよいとする利己的な生活態度を助長しています。人々はいつの時にも,自分たちには将来があると考えてきました。ところが今はそれほどの確信がないため,人々は怒りをつのらせています」。
「人々は,人の住む地に臨もうとする事柄への恐れと予想から気を失(う)」ようになることをイエス・キリストは予見しておられました。クリスチャンも将来に対する恐れに身をすくませるのでしょうか。イエスは次のように言われました。「しかし,これらの事が起こり始めたら,あなた方は身をまっすぐに起こし,頭を上げなさい。あなた方の救出が近づいているからです」― ルカ 21:25-28。