2026年9月28日-10月4日
79番の歌 しっかりと立つよう教える
エホバのことをもっともっと知ってもらうには
「永遠の命を得るには,唯一の真の神であるあなた……のことを知る必要があります」。ヨハネ 17:3
ポイント
聖書レッスン生がエホバのことをよく知っていけるように,どんなふうにサポートできるでしょうか。
1. 聖書レッスン生が成長していく様子を見ると,どんな気持ちになりますか。
聖書レッスン生が初めて集会に来た時のことを覚えていますか。うれしくて会衆のみんな沸き立ったんじゃないでしょうか。その人はめきめき成長していき,集会でコメントし,伝道に出るようになり,やがてバプテスマを受けます。そういう姿を見ると胸がいっぱいになります。もちろん,レッスン生が成長していったのはエホバのおかげです。それでエホバに感謝したいと思います。(コリ一 3:5-9。ヨハ三 3,4)
2. エホバはレッスン生にどうしてほしいと思っていますか。(テモ一 2:3,4)
2 エホバは「あらゆる人が救われて,真理の正確な知識を得ることを望んでいます」。(テモテ第一 2:3,4を読む。)エホバは私たちに,自分のことや思い描いていることをできるだけたくさん知ってほしいと願っています。(エレ 9:24)でも,「知る」と言っても単に頭に知識を詰め込めばいいわけではありません。ここで「正確な知識」と訳されている元の言葉には,「人の生き方に影響を与えるほどの深い知識」という意味があります。つまり,エホバのために生きていきたいと思えるほど,エホバのことをよく知る必要があるということです。そうする人には,いつまでも生きるという明るい未来が待っています。(ヨハ 17:3)
3. この記事ではどんなことを考えますか。
3 私たちには,たくさんの人がエホバについて知っていけるよう助けるというとても大切な仕事が任されています。この記事では,その仕事を上手に行うために押さえておきたい3つのポイントを考えます。エホバについてよく知ってもらうことが大切なのはどうしてですか。どうすればエホバの魅力について上手に伝えられるでしょうか。エホバについて学んだことを生活のいろんな場面で生かせるよう,どんなふうに助けられるでしょうか。
エホバについてよく知ってもらうのは大切
4. レッスンで教える時は何を目指しますか。(マルコ 12:30)
4 イエスは,自分の全てを捧げたいと思うほどにエホバを愛することが一番大切なおきてだと言いました。(マルコ 12:30を読む。)でも,誰かを本当に愛せるようになるには,まずその人がどういう人かをよく知らないといけません。それで私たちもレッスンで教える時,相手がエホバを本当によく知って愛せるように助けたいと思います。私たちが願っているのは,学んでいる人がエホバへの真っすぐな愛の気持ちからバプテスマを受けることです。単にエホバの証人といると居心地がいいからとか,聖書の教えが好きだからという理由ではなくです。エホバを本当に好きになってもらうこと,それこそレッスンで心掛けたいことです。
5. レッスン生はエホバのことが好きになると,どうしたいと思うようになりますか。
5 誰かのことが好きになると,その人に喜んでもらいたいと感じるようになります。イエスはエホバに対してまさにそんな気持ちを持っていました。こう言っています。「私が父を愛していることを世の人々が知るために,父が命じた通りにしています」。(ヨハ 14:31)レッスン生も,ほかの誰よりもエホバのことが好きになると,エホバの笑顔が見たい,いつもエホバの言っている通りにしたい,そんな気持ちになります。(ヨハ一 5:3)
6. レッスン生はエホバについて知れば知るほどいい判断ができるようになります。どうしてですか。
6 レッスン生はエホバのことを知れば知るほど,生活のいろんな場面でいい判断ができるようになります。例えで考えてみましょう。パイロットになりたいと思っている人は,航空規則を学んだり,試験を受けたりするだけでは十分ではありません。何時間もコックピットに座って,実際に操縦してみる必要があります。そうすると,自分の判断が機体の動きにどう影響するかが分かってきます。そうやって,どんな状況でも安定した飛行ができるようになります。レッスン生も,ただ聖書の知識を頭に詰め込むだけでは十分ではありません。いろんなことを決める時に,学んだことを生かす必要があります。そうすると,エホバの基準がためになることを実感でき,どんな状況でもエホバを意識した良い判断ができるようになります。
7. ヨセフはエホバについてよく知っていたので,どんな判断ができましたか。
7 ヨセフのことを考えてみましょう。ヨセフは子供の頃から,アダムとエバやアブラハムとサラについて聞いていたことでしょう。そして,エホバが結婚や性関係についてどう思っているかよく分かっていました。(創 2:24; 20:3,6)それでポテパルの妻に誘惑された時,こう言ってきっぱりと断りました。「そのような非常に悪いことをして,神に対して罪を犯すことなど,どうしてできるでしょうか」。(創 39:7-9)ヨセフはエホバがどんな気持ちになるかをいつも考えていました。それでこの場面でも良い判断ができました。レッスン生にも,エホバやエホバの気持ちについてもっとよく知って,エホバに喜ばれる判断をしてほしいと思いませんか。
エホバの魅力を知ってもらう
8. レッスン生にエホバのことをもっとよく知ってもらえるよう,どんなことができますか。
8 では,レッスン生にエホバについてもっとよく知ってもらえるよう,どんなことができますか。エホバはヨブに自分のことを知ってもらうために50回以上も質問しました。(ヨブ 38:1–41:34)それでぜひ質問しましょう。「いつまでも幸せに暮らせます」の本には,レッスン生にエホバの魅力を知ってもらうためのたくさんの質問があります。(「質問を使ってエホバについて教える」の囲みを参照。)そういう質問をフル活用して,レッスン生がもっともっとエホバについて知っていけるように助けていきましょう。
9-10. (ア)聖書を読む時にどんなことを考えるようレッスン生に勧められますか。(ヤコブ 5:11)(イ)レッスン生が聖書からエホバの気持ちをくみ取れるよう,どんなふうに助けられますか。
9 聖書レッスンが始まったらなるべく早い段階で,自分で聖書を読むように,できれば毎日そうするように,勧めてみましょう。a 聖書を読むと,レッスン生は自分でエホバの魅力に気付けるようになるからです。それで,こんなことを考えるように勧められるかもしれません。「このエピソードからエホバは自分にどんなことを教えようとしているんだろう。ここからエホバについて何が分かるだろう」。イエスの弟ヤコブはまさにそうしました。ヨブについて書いた時,ヨブの忍耐に注目しただけではありませんでした。エホバがどれほど魅力的な方かということにも目を向けています。(ヤコブ 5:11を読む。)
10 レッスン生が聖書を読んでエホバの気持ちをくみ取れるようにも助けたいと思います。「いつまでも幸せに暮らせます」の本の「聖書を読んでみよう」の部分を活用できるかもしれません。例えば,ダニエルがライオンの穴に投げ込まれたエピソードを読んでいるとしたら,こんな点を考えるように勧められます。「エホバがダニエルを守ったのはどうしてだろう。どうすればエホバに喜んでもらえるのかな。(ダニ 6:10,22)ダニエルのことを訴えた人たちはどうなったんだろう。どんなことがエホバを悲しませてしまうのかな。(ダニ 6:4,5,24)このエピソードからほかにもエホバについてどんなことが分かるだろう」。(ダニ 6:26,27)
11. レッスン生がエホバから教えられていることを実感できるように,どのように助けられますか。
11 レッスン生から,「いいことを教えてもらって良かった」と言ってもらえたらうれしくなります。でも,そうしたことは全部エホバが教えてくれているということにレッスン生が目を向けられるように助ける必要があります。(イザ 30:20,21)では,レッスン生から「学んだことをやってみてうまくいった」とか「教え方上手ですね」と言われたらどうしますか。そういう言葉はうれしいものですが,その感謝の気持ちをぜひエホバに伝えるように勧めましょう。
学んだことを生かせるようにサポートする
12-13. レッスン生が聖書の内容に納得できないと感じるとき,どんなふうに助けられますか。(写真と挿絵も参照。)
12 レッスン生はただ学ぶだけでなく,学んだことを生かす必要があります。どんなふうにサポートできますか。生活のいろんな場面で,エホバについて知ったことを思い出すようにアドバイスすることができます。よくある場面として,レッスン生が聖書に書かれていることに納得できないと感じることがあります。例えば,「どうしてエホバはこの人を処罰したのに,あの人は救ったんだろう」と疑問に感じるかもしれません。そんな時,レッスン生が筋道立てて考えられるように,どんなふうに助けられますか。
13 ちょっと立ち止まって,エホバについてこれまで学んできたことをじっくり考えてもらいます。例えば,こんなことを考えてもらえるかもしれません。「エホバは私たちの命をどれほど大切に思っているだろう。(ペテ二 3:9)私たちを罪から救い出すために,どんなことまでしてくれたんだろう。(エフェ 2:4,5)理由もなく誰かを滅ぼすなんてこと,エホバはするのかな。逆に,悪いことをし続ける人を放っておくなんてことするだろうか」。(出 34:6,7)中には,エホバがどうしてそう判断したのか,詳しく書かれていない場合もあります。でも,心配する必要はありません。私たちはエホバがどんな方かを知っているからです。エホバはどんな時も正しいことをします。こういうこともレッスン生に伝えられるかもしれません。
レッスン生が聖書を読んでいて納得できないと感じる時は,エホバについて学んだことを思い出してもらう。(12-13節を参照)
14. レッスン生が会衆の誰かの言動に傷ついている場合,どのように助けられますか。
14 別のケースも考えてみましょう。集会によく来ているレッスン生が,会衆のある人の言動に傷ついているとしたらどうしますか。そういう兄弟姉妹のことを,エホバがどう見ているかを考えるように勧めることができます。例えばこんなことを考えてもらえるかもしれません。「エホバは兄弟姉妹への愛を表すためにどれほどのことをしただろう。(ヨハ 3:16)エホバにとって,クリスチャンがみんなで仲良くすることはどれほど大切なんだろう。(詩 133:1)会衆の温かい雰囲気に貢献しようと頑張るなら,エホバはどう思ってくれるのかな」。(コリ二 13:11)仲間の欠点ではなく,良いところに目を向けようと努力するなら,エホバは必ず喜んでくださいます。レッスン生がそのことに気付けるように助けていきましょう。
15-16. (ア)大きな決定をする時,イエスのようにどんなことを考えるといいですか。(ヨハネ 8:29)(イ)マリアンはいい決定ができるよう,レッスン生をどのように助けましたか。(写真も参照。)
15 レッスン生が何かの決定をする時にも,エホバについて学んだことを思い出すように助けましょう。「いつまでも幸せに暮らせます」の本のレッスン35「どうすれば良い判断ができる」を見てもらうことができます。でも,レッスン生が祈って調査してもなかなか決め切れないという場合もあります。もしかすると,どの聖書のアドバイスを当てはめるといいか分からなくて迷っているのかもしれません。では,どんなふうにサポートできますか。イエスが決定する時にどんなことを考えていたかに注目してもらえます。イエスは,「私は常に[父]が喜ぶことを行う」と言いました。(ヨハネ 8:29を読む。)それでレッスン生に,「これまで調べたりエホバについて学んだりしたことからすると,どんな決定がエホバに喜んでもらえるだろう」と考えてもらいます。エホバの気持ちを考えて決めるなら,必ずいい決定になります。
16 聖書レッスンをしているチリのある女性は,大きな決断を迫られました。家族から給料のいい仕事に就くようプレッシャーをかけられたんです。でもその仕事に就けば,集会に行くのが難しくなってしまいます。この女性に聖書を教えているマリアン姉妹はこう言っています。「その仕事を引き受けたら,エホバはどんな気持ちになるだろうと考えるように勧めました。そして,自分の状況について具体的にエホバに祈って,エホバがその祈りにどう答えてくれるかを見逃さないようにすることも勧めました。その後,彼女はその仕事のオファーを断りました。すると,集会に出席できるような仕事がすぐに見つかったんです」。姉妹はレッスン生にどうすべきかを伝えるのではなく,エホバについて学んだことをじっくり思い返すように勧めました。女性はこの経験を通して,エホバのことをもっと身近に感じられるようになりました。マリアン姉妹はこう言っています。「エホバのことを一番に考えて決めれば,エホバが支えてくれるということを肌で感じたみたいです」。
エホバに喜んでもらえる判断ができるように,レッスン生をサポートしましょう。(15-16節を参照)b
エホバについて知れば知るほど幸せになれる
17. レッスンで一番大切にしたいのはどんなことですか。
17 レッスン生は大切なことをたくさん学べます。例えば,死んだらどうなるかや贖いや神の王国について学びます。ほかにも,集会ではどんなことが行われているのか,長老たちはどんなことをしているのか,統治体とはどんな人たちなのかについても教えてもらえます。でも,知識を頭に詰め込んだらそれで終わり,にはしてほしくないですよね。エホバのことをもっとよく知って,大好きになってもらいたいと思います。
18. エホバをよく知っていけるよう多くの人を助けていきたいと思うのはどうしてですか。
18 エホバをよく知って,エホバのことを好きになる人にどんな素晴らしいことが待っているか考えてみてください。今,とても幸せな日々を送れます。(詩 25:12-15)「真実な方について知る」人は,いつまでも生きられるという明るい未来があります。(ヨハ一 5:20)でも,それだけじゃないんです。エホバに喜んでもらおうと一生懸命頑張る人は「神に知られてい」る,と聖書にあります。(コリ一 8:3)つまりエホバから「あなたの頑張り,全部分かっていますよ。だからあなたと友達になりたいんです」と言ってもらえるということです。本当にうれしいですね。ぜひこれからも,みんながエホバについてもっともっと知っていけるよう,ベストを尽くして助けていきましょう。
84番の歌 人々の力になろう
a 「いつまでも幸せに暮らせます」の本のレッスン5の「次のステップ」にはこうあります。「『聖書を読んでみよう』という表を見て,聖書を読み始める」。
b 写真や挿絵: 再現。マリアンのレッスン生が仕事のオファーを断っている。