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だれかが設計?
イ設 記事46

Troy Harrison/Moment via Getty Images

だれかが設計?

ビーバーのダム建設能力

ビーバーのダムの中には,長さ850メートル,高さ5.3メートルのものもあります。ビーバーはそれほど大きなものをどうやって作るのでしょうか。

ビーバーはまず,通常外周30センチ以下のサイズの木を切って整えます。それから,川底に柱となるような太い枝を垂直に突き立てて,小枝やアシなどの草を柱と柱の間に縦横に積み重ねていきます。ビーバーは,ダムを固定するために大きな石を土台に置き,ダムの両端を木や岩につなぎます。水流に耐えられるように,ダムの下流側に補強用の枝を追加します。また,上流側を小枝や草や泥でふさぎます。さらに,ダムの両端に排水路を作って増水した水を流せるようにし,大雨の時は排水路を拡張することまでします。

ビーバーのダムの作り。(1)垂直に立てた柱。(2)縦横に積み重ねた小枝。(3)補強用の枝。(4)固定するための石。(5)泥で固められた小枝や草。

研究者たちは,ビーバーが作ったダムが周囲の環境に良い影響を与えていることを発見しました。例えばビーバーのダムは,土壌が侵食されるのを防ぎ,水質を改善し,地下水の水位を上昇させます。以前は夏になると干上がっていた川も,一年中水が流れるようになることがあります。また,ダムによって作られた湿地は大雨の時に水を吸収するので,洪水が起きにくくなります。それらの湿地は山火事が広がるのを防ぎ,周りが燃えてしまっても,そこだけ緑が残るということがよくあります。ダムによってできた湿地はさまざまな野生動物のすみかにもなっています。

ある研究者たちは,「ビーバーのダムは技術者によって設計された構造物のようだ」と言いました。実際,研究者たちは北アメリカで,ビーバーのダムを模倣したダムをたくさん造ってきました。ビーバーが生態系エンジニアと呼ばれているのも納得できます。

ビーバーがダムを作る様子をご覧ください。

どう思われますか ビーバーのダム建設能力は進化によるものでしょうか。それとも誰かが設計したのでしょうか。

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