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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔(研究用)2026
塔研26 02月号 30ページ–31ページ 7節
国際連合の本部の近くに立っている世界の指導者たちが大勢の人たちの前で「平和だ,安全だ」と宣言している。みんな興奮している。

読者からの質問

諸国家が「平和だ,安全だ」と宣言するのはいつですか。

最近の「ものみの塔」aの「読者からの質問」で考えたように,エホバはもうすぐ「ご自分の考え」を「10本の角」(諸国家)の心に入れます。その考えとは,諸国家が自分たちの力と権威を「緋色の野獣」つまり国際連合に与える,というものです。緋色の野獣は「野獣の像」とも呼ばれています。(啓 13:14,15; 17:3,16,17)「10本の角」と,権力を与えられた野獣は,世界中の間違った宗教全体を滅ぼします。では,諸国家が「平和だ,安全だ」bという宣言をするのは,間違った宗教が滅びる前でしょうか。それとも後でしょうか。(テサ一 5:3)

一言で言うと,「平和だ,安全だ」という宣言が出るタイミングについて確かなことは分かりません。もし分かっていたら,事態の進展を注意深く見守る必要はありません。でもイエスは弟子たちに,「ずっと見張っていなさい」と繰り返し言いました。(マタ 24:42; 25:13; 26:41)こうしたことを踏まえて,パウロがテサロニケのクリスチャンへの手紙で書いた預言を詳しく調べてみましょう。

パウロはこう書いています。「人々は,『平和だ,安全だ!』と言っている時に,突然滅ぼされることになります」。(テサ一 5:2,3)エホバの証人はこれまで次のように理解していました。大患難が始まる直前に,「平和だ,安全だ」という宣言が出される。それから大いなるバビロン(間違った宗教全体)が滅び,大患難が始まる。それで,この宣言は大患難の始まりのサインだと考えられてきました。

とはいえ,注意深く検討した結果,次のような可能性があることが分かりました。「平和だ,安全だ」の宣言は,間違った宗教が滅びた後に出されるのかもしれない,ということです。どうしてそう言えますか。幾つかの要素を考えてみましょう。

間違った宗教は国家間の戦争にどのように関わってきたか。聖書にはこうあります。「彼女[「大娼婦」,大いなるバビロン]の中には……地上で殺された全ての人の血が見いだされました」。(啓 17:1,5; 18:24)歴史を通じて,間違った宗教は国家間の戦争をあおり,テロを助長してきました。平和や安全を推進するどころか,戦争や暴力を奨励してきました。それで,諸国家はその大いなるバビロンを滅ぼした後に「平和だ,安全だ」の宣言を出すのでしょうか。その可能性もあります。でも確かなことは分かりません。

「平和だ,安全だ」の宣言の後,何が起きるか。パウロはそう宣言する人たちについてこう言っています。「人々は……突然滅ぼされることになります」。(テサ一 5:3)英語のスタディー版聖書の注釈にはこうあります。「パウロはここで,『平和だ,安全だ!』という宣言からそう宣言する人たちの滅びまでの時間はほとんどない,もしくは全くないことを示している。滅びは突然で,逃れることはできない」。もし間違った宗教が滅びる前に諸国家が「平和だ,安全だ」と宣言するとすれば,諸国家が滅びるまでにいくらか時間がかかることになります。でもパウロによれば,諸国家は「突然」滅びます。それで,諸国家は間違った宗教を滅ぼした後に「平和だ,安全だ」と宣言する可能性があります。

エホバに仕える人たちは,予告されていた出来事が起きるのを見てどう反応するか。パウロはこう書いています。「兄弟たち,皆さんは暗闇の中にはいませんから,不意に夜が明けて驚く泥棒のように,急にその日が来て驚く,ということはありません」。(テサ一 5:4)間違った宗教が滅びた後に「平和だ,安全だ」の宣言が出されるとしたら,エホバに仕える人たちは諸国家がもうすぐ滅びることが分かるはずです。でも,そう宣言した諸国家の側からすると,まるで泥棒に襲われるかのように,突然に滅ぼされることになります。

では,これからどんなことが起きるでしょうか。もうすぐ,「10本の角」と,権力を与えられた緋色の野獣は,間違った宗教を滅ぼします。こうして大患難が始まります。また,どこかの時点で,諸国家は「平和だ,安全だ」と宣言します。それがいつなのか,ここまでで2つの可能性があることを考えてきました。「平和だ,安全だ」という宣言は,(1)間違った宗教が滅びる前に出される。(2)間違った宗教が完全に滅びた後に出される。実際にどうなるのかはまだ分かりません。聖書の預言は多くの場合,実現している途中か,実現した後に,正しく理解できるようになるからです。(ヨハネ 12:16と比較。)

それで,今私たちが一番大切にしたいのは,「平和だ,安全だ」の宣言がいつ出されるかということではなく,神の前でどんな生き方をしているかということです。これからどのように事態が進展しても,「目を覚ましていて,頭がさえた状態を保ちましょう」。(テサ一 5:6)

a 「ものみの塔」2025年11月号の「読者からの質問」を参照。

b パウロが使った言い回しからすると,これは1つの宣言ではなく,一連の宣言である可能性があります。

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