聖書の原則を忠実に守った報い
● ガーナの一エホバの証人は,結婚して5年になりますが,その妻には子供が生まれませんでした。子供が生まれないということは,この国ではきわめて不名誉なこととみなされています。その証人の兄は,あらゆる手を尽くして説得を試みたあげく,エホバに対するその忠節を妥協させようとして最後の手を打ちました。つまり,ある日,ひとりの若い女性を家に連れてきて,こう告げました。「お前は結婚して何年にもなるが,お前の妻はうまずめなのだ。それで,結納金は私が払ってきたから,お前はこの若い女をめとって,子供をもうけなさい」。しかし弟はエホバの証人としてその申し出を拒絶し,結婚および一夫多妻に関するエホバの律法を説明しました。激怒した兄は,弟を家から追い出し,その若い女を3番目の妻にしてしまいました。
ところがほどなくして,弟の妻が妊娠し,男の子を生んだのです。その二人の喜びを想像してください。しかしその時,兄は困難な事態に陥りました。その年長の妻が病気になり,次に,兄も病気で倒れてしまいました。偶像に犠牲を供えたり,魔よけを通して祈願したりして,あらゆる治療を施したにもかかわらず,病状は少しもよくなりませんでした。こうして兄は魔よけにより頼むことのむなしさに気づきはじめ,こう語りました。「私もエホバの証人の仲間にはいりたい。私の家に来て,偶像をみな焼いてもらえまいか」。そして,いよいよ偶像を焼く予定の日となり,近くの会衆の証人たちが来ました。兄は,それを見守ってもらうため親友を呼び寄せました。証人たちは,御国の歌を歌い,そして同時に偶像にガソリンをかけ,火を放ちました。そして居合わせた人がみな驚いたことに,兄の親友はこう語りました。「みなさんが私の親友の偶像を焼き捨てたのですから,私と一緒に家に来てくださり,私の家にある偶像も焼いていただけまいか。そして私は家族とともにエホバに仕えたいと思います」。
その兄と親友は今,定期的に集会に出席しており,また,自分たちの結婚関係を正しく処置すべく事を運んでいます。そして,その崇拝のすべての面に十分に参加できる時を待ち望んでいます。結婚に関するエホバの高潔な原則に固く従ったこの証人は,なんというすばらしい祝福を得たのでしょう!―エホバの証人の1968年度年鑑より