お金で買えない真理
◆ イスラエルの一ユダヤ人がエホバの証者の仕事に興味を持ちました。その結果,次のような経験がありました。「ある日,だれかが私の家の戸をたたきました。はいってきたのは,(ユダヤ教の)律法博士団の使いで,博士団はあなたが宗教を変えたことを聞いた,と言いました。話によると博士団委員会は会合を開いて私の問題を取り上げ,私がユダヤ教に戻ることを条件に,経済面の援助を申し出ているとのことでした。私が経済的な理由で他の宗教に転向したと,考えているためです。世の中には金銭で売買できぬものがいろいろあり,神のことば,すなわち聖書の真理はその一つですと私は使いの者に答えました。私がエホバの証者の助けによって得たのはこの真理です。律法博士団の代表はたずねました『エホバとはだれのことですか』。『ユダヤ人でエホバの名を知らないとは恥ですよ』と私は答え,聖書を開いていくつか聖句を見せました。聖句の意味することがらを認めるかどうかたずねると,使いは,あきらかに当惑したおももちで,『久しく聖書を開かなかったから,すぐには答えられない』と言いました。『神の名も知らず,文字になった神の言葉である聖書も知らないなら,一体だれに,また,なぜ会堂で祈りをしているのですか』と私が言うと,彼はなにも答えず,しばらくして言いました。『ほんとうのことを言うと,私はなにも信じていません。私はただ昔からのしきたりを続けているだけです。おもなことは律法博士団の仕事をして,手当を受けるだけです』。私は彼にいくらか証言したのち,文書を渡し,申し出には感謝するけれども,私は生きた神エホバをよりどころとしているから,その種の助けは必要ないと告げました」。