平和を追い求める道
北ローデシアの新世社会
北ローデシアにおいて,昨年ほど,新世社会と古い組織制度の違いがはっきりと示された年は,今までにありませんでした。古い世が,政治的緊張とか人種的な問題で騒然としている時,エホバの証者は,神の御国のたしかな希望を人々に指し示して,平和を追い求める道を歩み続けました。
迫害下にあってたえしのぶなら,時には予期していなかった良い実を結びます。ひとりの兄弟が,婦人の訪問客に証言していたところ,その家の主人が出て来て,帰ってくれと言いました。その兄弟がたくみに反対を克服し,興味を示した婦人に証言をすませようとしたところ,家の主人は体で兄弟を外に押しだし兄弟のシャツをやぶってしまいました。翌週 ― アフリカの町では少なくとも1週間に1回働くことは普通です ― その兄弟は同じ区域で伝道していました。しかし,今度は,反対した男がいる家はぬかす方がよいと思いました。ところがその男の人は彼が通り過ぎてゆくのを見て,呼び止めてこう言いました。「私に伝道しないでなぜ行ってしまうんです?」 それで兄弟は,足をとめて聖書の話をし始めました。その話が終わった時,男の人はたずねました,「先週私がやぶったのは,あなたのシャツじゃなかったですか。そのことをなんとも思いませんか。どうして私のことを怒らないんですか」。そのアフリカの兄弟は答えました,「傷ついたのは私の体ではありませんでした。シャツならいつでも変えられますよ。たいしたことではありません」。兄弟のこの態度がふつうの人とは全く違っていたので,その人はすっかりおどろいてしまいました。そして2冊の書籍をとり,まもなくして,聖書研究が始められ,今この人は全部の集会に定期的に出席しています。―1961年のエホバの証者の年鑑より