世相を反映する音楽
● 音楽は堕落の一途をたどっている。その最近の例は,英国で始まった“パンクロック”である。パンクロックの歌詞や音楽は“アシッドロック”よりも不道徳で暴力的であり,歌手自らも下品な振る舞いをする。ニューヨーク・タイムズ紙は,演奏家たちの偽名が多くの場合その傾向を物語っており,“腐敗したジョニー”という名の演奏家がいることを伝えている。同紙は,「他のパンクロック奏者は,“ごろつきのシッド”とか“ネズミの皮ぜん”などの名を自分に付けている」と述べた。ニューヨーク・タイムズはまた,次の点にも注目している。「パンク愛好家は奇異な服装をすることがある。例えば,引き裂いたTシャツ,ビニールのごみ袋で作ったズボンなどである。わずかではあるが,ほほや鼻や耳に安全ピンを付けている者もいる」。ファッション・デザイナーは,「故意に見苦しくしたシャツやズボン」を売って,「パンクルックでもうけている」。“ストラングラーズ(絞殺者たち)”というグループに属する一演奏家はこう語っている。「今は英国にとって,問題と争いの時だ。この国で怒りの音楽が生まれるのはそのためだ。人々は無感覚になり,目的を失っている。そうした事柄が,我々のような都市音楽の背後にある」。