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  • 聖書の第四十番めの本 ― マタイによる書
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目ざめよ! 1974
目74 1/8 29–31ページ

『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』

聖書の第四十番めの本 ― マタイによる書

筆者: マタイ

書いた場所: パレスチナ

書き終えた時期: 西暦41年ごろ

含まれている時代: 紀元前2年から西暦33年

1 (イ)エデンの時以来エホバは人類の前にどんな約束を差し伸べてこられましたか。(ロ)この希望はユダヤ人の間でどのようにして強固なものとなりましたか。

エデンにおける反逆の時以来,エホバは,ご自分の「女」の胤によって義を愛するすべての者に対する救出の道を備えるという慰めの約束を,全人類の前に差し伸べてこられました。エホバはこの胤すなわちメシアをイスラエル国民からもたらすことを意図されました。年月の経過とともに,エホバは霊感を受けたヘブライ人の筆記者たちを用いて幾十もの預言を記録させ,その胤が神の王国の支配者となり,またエホバのみ名の立証のために行動してそれに浴びせられた数々の非難を永久に除き去る者となることを示されました。エホバのみ名の立証者となり,恐怖・圧迫・罪・死などからの救出をもたらすこの者に関しては,それら預言者たちによって多くの詳細な点が語られました。こうして,ヘブライ語聖書の完成とともに,ユダヤ人の間では,メシアに対する希望が強固なものとなりました。

2 メシア出現の時,周囲の条件がその良いたよりを広めるのに好適なものとなっていたことを述べなさい。

2 その間に,世界の情勢も変化を遂げていました。神はメシアの出現に備えて諸国民を動かし,そのできごとを遠く広く知らせるに好適な状態が整えられていました。第五世界強国ギリシャは共通の言語を普及させ,それは諸国民が相互に意志を交流させるための普遍的な手段となりました。第六世界強国ローマはそのもとに服した諸国民を結合して一つの世界帝国とし,帝国のあらゆるところに達する道路を整えました。また,多くのユダヤ人が帝国全土に分散し,結果として,他の人々もメシアの到来に関するユダヤ人の期待について知るようになりました。そして,エデンにおいて約束がなされてから4,000年以上たった今,ついにメシアが出現したのです。長く待望された約束の胤が到来しました! そして,メシアが天の父の意志を忠実に遂行してゆくにつれ,それまでの人類史上最も重大なできごとが繰り広げられてゆきました。

3 (イ)エホバはイエスの生涯の詳細を記録するためにどんな備えを設けられましたか。(ロ)それら福音書のそれぞれについて明確な点はなんですか。これら四つすべてが必要なのはなぜですか。

3 それら重大なできごとを記録するために再び霊感の書物を作るべき時が来ました。エホバの霊は四人の忠実な人に霊感を与えて四つの独立した記録を書かせ,こうして,イエスがメシア,約束の胤,王であることに関する四重の証しを提出し,またイエスの生活と宣教活動,その死と復活に関する詳細を記録にとどめさせました。これらの記録は「福音書」と呼ばれています。「福音」とは「良いたより」という意味です。その四つは並行関係にあり,同じできごとを扱っている部分も多くありますが,単に他を模倣したものでは決してありません。最初の三つはときに「共観福音書」と呼ばれます。「共観」とは「同様な見方」という意味であり,それら三つはイエスの地上生涯を物語るにあたって同様の手法を取っています。しかし,四人の筆者,つまりマタイ,マルコ,ルカ,ヨハネはそれぞれ,キリストについて独自の記述をしています。おのおの独自の主題と目的を持ち,各自の個性を反映させ,また,自分の当面の読者を念頭に置いて記述を進めているのです。これら四人の書き記したものを調べれば調べるほど,それぞれの明確な特色を認めることができ,これら霊感を受けた聖書の四つの本が,イエス・キリストの生涯に関する,それぞれに独立した,しかし相互に補い合う調和の取れた記述であることを認識できます。

4 最初の福音書の筆者についてどんなことが知られていますか。

4 キリストに関する良いたよりを最初に書き記したのはマタイです。彼の名は,「ヤハの賜物」という意味のヘブライ語の名マッティスヤーの一つの語形です。彼はイエスによって選ばれた十二使徒のひとりであり,パレスチナ全土を旅して神の王国について教えかつ宣べ伝えた師イエスと密接また親密な関係にありました。イエスの弟子となる以前,マタイは収税人でした。これはユダヤ人のひどく嫌悪する職業でした。それは,彼らがもはや自由な国民ではなく,帝国ローマの支配下にあることを絶えず彼らに思い出させるものとなったからです。マタイの以前の名はレビであり,アルパヨの子でした。彼は,自分に従って来るようにとのイエスの招きに喜んで応じました。―マタイ 9:9。マルコ 2:14。ルカ 5:27-32。

5 マタイが最初の福音書の筆者であることはどのように確証されていますか。

5 マタイに帰せられているこの福音書そのものはその筆者としてマタイの名を挙げてはいませんが,初期教会史家たちの圧倒的な証言は,彼がその筆者であることを明示しています。事実,古代の書物で,「マタイによる書」ほどにその筆者が明確に,また多くの人の一致した見解によって立証されているものはありません。ごく初期の歴史家パピアス(西暦130年ごろ)をはじめとして,マタイがこの福音書を書いたこと,そしてこの書が神のことばの真正の構成部分であることを証しする初期の一連の証人たちがいます。マクリントクとストロングの「百科事典」はこう述べています。「マタイ伝のいろいろな部分が殉教者ユスティヌス,ディオグネトスへの手紙の著者(オットー編「殉教者ユスティヌス」,第2巻参照),ヘゲシップス,イレナエウス,タティアノス,アテナゴラス,テオフィルス,クレメンス,テルツリアヌス,オリゲネスなどによって引用されている。単に引用の事実だけでなく,その引用のしかたによって,つまり確立された権威に訴えるかのようなその物静かでなんら疑念のない態度のゆえに,わたしたちは,わたしたちの手にするこの書がなんら急激な変化を経てこなかったということを,証明ずみのものとみなす」。a マタイが使徒のひとりであり,使徒として神の霊を受けていたということは,彼の書き記したものが忠実な記録であることを確証するものです。

6,7 (イ)マタイの福音書はいつ,そして初めどんな言語で書かれましたか。(ロ)それがおもにユダヤ人を対象として書かれたことを何が示していますか。(ハ)「新世界訳」は「エホバ」という名をこの福音書の中で何回用いていますか。なぜ?

6 マタイはその記録をパレスチナで書きました。正確な年代は知られていませんが,幾つかの写本(すべては10世紀よりのちのもの)の結びにある奥付けは,それが西暦41年であると述べています。b マタイはその福音書を初めは当時普通に使われていたヘブライ語で書き,のちにそれをギリシャ語に翻訳した,と考えるべき証拠が存在します。「教会著作者目録」の中でジェロームはこう述べています。「レビとも呼ばれるマタイは取税人から使徒となった人であるが,すべての福音書記述者の最初として,キリストに関する福音書を,ユダヤにおいて,ヘブライ人の言語と文字でつづった。それは,信者となった,割礼を受けた人々の益を図るものであった」。c ジェロームはまた,この福音書のヘブライ語本文が,彼の時代(西暦340-420年ごろ)に至るまで,パンフィロスがカエサレアに収集した蔵書の中に保存されていることをも付け加えています。

7 三世紀初めにオリゲネスはこう書き記しました。「最初の福音書はマタイによって書かれ,ヘブライ語を話すユダヤ人信者を対象としてまとめられた」。d それがおもにユダヤ人を念頭において書かれたということは,そこに含まれる,イエスがアブラハムの法的な子孫であることを示す系図,および,メシアの到来を予告していたものとして繰り返しヘブライ語聖書に言及していることによって示されています。マタイのヘブライ語聖書からの引用を注意深く調べると,彼が直接にヘブライ語原文から引用したことが明らかになります。ジェロームは前記「目録」の中でこの点を裏付けて次のように述べています。「この福音書筆者がそれ以前の聖書からの証言を利用する場合には,七十人訳の翻訳者たちの権威に従うのではなく,常にヘブライ語原本をよりどころとしている点を述べねばならない」。e したがって,マタイは,それら引用句の中で神の名「エホバ」が出て来るところでは,いつでもそれをテトラグラマトンの形でそのまま用いたと考えられます。「新世界訳」の「マタイによる書」の中に「エホバ」の名が18回含まれているのはそのためであり,F・デリッチによって19世紀になされたマタイ伝のヘブライ語訳もそのようにしています。マタイは神のみ名に対してイエスと同じ態度をいだいていたはずであり,その名を使わないことに関する当時一般のユダヤ人の迷信に拘束されていたとは考えられません。―マタイ 6:9。ヨハネ 17:6,26。

8 マタイがかつて収税人であったことはその福音書の内容にどのように反映されていますか。

8 マタイは以前収税人でしたから,通貨・数・物の価値などに関する記述において明確な表現を用いるのは自然なことでした。(マタイ 17:27; 26:15; 27:3)彼は,さげすまれた収税人であった自分が良いたよりの奉仕者となり,イエスと親密な関係を持つ者となることを許してくださった神のあわれみに対して非常に深い感謝をいだきました。福音書筆者たちのうち,マタイだけが,犠牲とともにあわれみの必要なことをイエスが繰り返し強調された点を伝えているのはそうした理由によります。(9:9-13; 12:7; 18:21-35)エホバの過分のご親切によって大いに励まされたマタイは,適切にも,イエスの語られた特に慰めに満ちることばのあるものを記録しています。「すべて,労苦し,荷を負っている人よ,わたしのところに来なさい。そうすれば,わたしがあなたがたをさわやかにしてあげましょう。わたしのくびきを負ってわたしの弟子になりなさい。わたしは柔和で,心のへりくだった者だからであり,あなたがたは自分の魂にとってさわやかなものを見いだすでしょう。わたしのくびきはここちよく,わたしの荷は軽いのです」。(11:28-30)こうした優しいことばは,この,以前の収税人の心をどんなにかさわやかにしたことでしょう。それまで,同国人たちは,彼に対して侮辱以外の何をも浴びせなかったに違いないのです。

9 どんな主題および記述の進め方が「マタイによる書」の特色となっていますか。

9 マタイは特に,「天の王国」がイエスの教えの主題であることを強調しました。マタイにとって,イエスは伝道をする王でした。マタイは「王国」ということばをしきりに使いましたから(全部で56回),彼の福音書は王国福音書と呼ぶこともできます。マタイは,イエスの公の講話や話を厳密に時間的な順序で配列することよりも,それを論理的な手順で提出することに関心を払っていました。王国という主題に重点を置いたマタイは,初めの18章については,年代的な配列から離れています。しかし,最後の10章(19から28)は,概して時間的な順序に従うとともに,引き続き王国の主題を強調しています。

10 その内容のうち「マタイによる書」にのみ見いだされる部分がどれほどありますか。この福音書はどれだけの期間を含んでいますか。

10 マタイの福音書に記述されている事がらのうち,その42%は,他の三つの福音書のどれにも記されていません。f その中には次に挙げる少なくとも十の例えや例え話が含まれています。畑の雑草(13:24-30),隠された宝(13:44),価の高い真珠(13:45,46),引き網(13:47-50),あわれみのない奴隷(18:23-35),働き人とデナリ(20:1-16),父親とふたりの子ども(21:28-32),王の息子の結婚(22:1-14),十人の処女(25:1-13),タラント(25:14-30)。「マタイによる書」は,紀元前2年のイエスの誕生から,西暦33年,昇天の直前に弟子たちと会われた時までのことを記述しています。

[脚注]

a 1875年版,第5巻,887,895ページ。

b 「クラークの注解」,第5巻,33ページ。

c 「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」1950年版(英文)の前書き,17,18ページ。

d フィリップ・シャフ編「宗教百科事典」1894年版第三巻1,435ページ。

e フィリップ・シャフ編「宗教百科事典」1894年版 第三巻 1,435ページ。

f B・F・ウエストコット著「福音書研究入門」,1896年,201ページ。

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