勝利を収めた「真理」
◆ ドミニカ共和国の島の周囲に散在する小さな村々では,教区司祭たちが長い間住民を牛耳ってきました。しかし,バチカン第二公会議以来さまざまな変化が起こり,ある司祭は自分の教会からすべての像を取り除くように命じました。それを取りはずしにきた作業員は平然として偶像に縄をかけて引き倒すと,像は床の上にこなごなに砕けてもうもうとほこりが立ちこめました。このことは教区民のある者にとってショックでしたが,ひとりの村人は,「エホバの証人が勝利を収めたようです」と述べました。子供のときからずっと教会に通い,根っからのカトリック教徒であった76歳になる老婦人は,自分に聖書を教えている特別宣教奉仕者にこう述べました。「あなたが最初わたしの家に来たとき,あなたの話を聞くのが心配でした。わたしをカトリック教会から引き離そうとしていると思ったからです。しかし聖書の教えている事柄を示されたとき,わたしは,教会が長年行なってきたことを真剣に考えざるを得ませんでした」。「とこしえの命に導く真理」と題する本の第16章「一般的な風習で神の不興を招くもの」を学んだとき,この老婦人は「ちょっと待ってください」と言って,別のへやにはいって行き,十字架と装身用鎖を手にしてもどってきました。そして,「これをまた首にかけることなどけっしてできません」と言うなり,それをこなごなに砕いて,ごみ箱に入れてしまいました。5月にこの村で開かれた巡回大会で,この婦人とむすこはバプテスマを受けました。また彼女のおいも今聖書を研究しており,戸別伝道にも参加しています。たしかに神のことばは生きていて,力があります。
― エホバの証人の1970年度年鑑より